PCであんなことこんなこと
"Linuxの中でWindowsを使う"
サーバーを立ちあげるならLinuxが便利。
でも普段の作業はWindows。
2台のPCを使う?
メールチェックするだけなのに2台のPCの電源を入れるのは面倒だな。
電源の入れっぱなしは資源の無駄使いだし。
それじゃVMwareを使ってみるか。
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2001-11-04 VMware上のWindows、サスペンドが吉
いくら1台のPCで複数のOSが動くといっても電源を入れる度に複数のOSが起動する(ホストOSの起動後にゲストOSの起動)まで待つのではOSを1台にまとめた効果も半減。それならOSを別々のPCで同時に起動したほうがいい。
そんなとき、VMwareがもつサスペンド機能を利用するとよい。ゲストOSは数秒も待たずにサスペンド前の状態で使えるようになる。
2001-11-04 旧M/BのWindowsより新M/BのVMwareのほうが速いつ!!
新しいM/BでVMware上のWindowsの性能を計測した。なんと、総合評価では普通にK6-2/500MHzでWindowsを使った場合より新M/BのVMware上のWindowsのほうが優れていることが分かった。新M/BのVMwareの性能はほとんどの項目で優れているものの、ディスクアクセス速度は劣っている。
性能比 ALL 浮 整 矩 円 Text Scroll DD Read Write Memory ----------------------------------------------------------------------------------------- Celeron/850 | 2.71 24551 69591 55206 18956 3827 19615 115 19 15192 13912 43177 VMware/850 | 1.86 16885 65191 51643 2382 2684 2374 297 8 5377 5137 39167 K6-2/500 | 1.38 12540 30706 37986 10109 2190 1924 79 5 7798 9534 19550 VMware/500 | 1.00 9059 27657 34372 2659 1759 1658 283 4 2710 1376 16536 -----------------------------------------------------------------------------------------
- VMwareはつぎの条件で計測、RawDiskから起動、フルスクリーンにて計測、"性能比"はVMware/500(K6-2/300相当)の"ALL"の値を1としたときの比 、 ベンチマークには"HDBENCH Ver 2.61"を使用
2001-09-21 VMware、ネットワークも30%減
以前からVMware上のWindowsで動画を再生すると映像や音声がひんぱんにコマ切れになることが気になっていた。そこでVMwareを使わずWindowsを直接起動して同じ動画を再生してみたところ、コマ切れの頻度が大幅に減少した。VMwareを使った場合と使った場合で比較したところ、以前実施したベンチマーク結果と同様、通信速度も約30%低下することが分かった。よくよく考えてみればネットワーク機能もソフトウェアでエミュレートしているのだろうから妥当な結果なのだが、調べてみるまで気づかなかった自分にショック!
通信速度(平均値) Windows単体 1,93Mbps VMware上のWindows 1.46Mbps -35%
2001-05-10 VMwareのベンチマーク再び
CPUをK6-2/300からK6-2/500に換装したので再びVMware上でベンチマークを調査した。総合値の比較であれば、CPU換装後のVMwareの性能はCPU換装前の実機並みとなった。しめしめっ、狙いどおりだ。
しかし、前回同様VMware上のRead/Writeのベンチマークだけ極端に遅い。一方、なぜかMemoryのベンチマークはかなり改善されている。
比 ALL 浮 整 矩 円 Text Scroll DD Read Write Memory CPU(実測)K6-2/300
1.00 8792 18362 22710 9125 1783 1845 79 4 7313 9125 11660 298.8MHzK6-2/500 1.43 12540 30706 37986 10109 2190 1924 79 5 7798 9534 19550 498.3MHzVMware/300 0.60 5263 12475 20582 2406 1451 1614 256 3 2215 1108 6110 280.7MHzVMware/500
1.03 9059 27657 34372 2659 1759 1658 283 4 2710 1376 16536 482.1MHz
- VMwareはつぎの条件で計測、RawDiskから起動、フルスクリーンにて計測、VMのメモリサイズは96MB
- "比"はK6-2/300の"ALL"の値を1としたときの比
- ベンチマークには"HDBENCH Ver 2.61"を使用
- "Read"、"Write"はC:ドライブ、サイズ10MBで計測
2001-04-17 もうひとつのWindows
本格的なWindowsとLinuxの共存環境の構築をめざし、VineLinux2.1にVMwareWorkstation 評価版をインストールした。気楽にはじめた作業だったが、めざす共存環境を無事に構築し終えるまでのみちのりは地獄だった。苦労の末構築した共存環境を使用してみた感想は思っていた以上に快適である。
試行錯誤の末、VMwareは通常RawDisから起動し、ハードウェアプロファイルでVMwareの仮想マシン用の設定に変更することにした。しかし、このハードウェアプロファイルで切り替えるってところが曲者。プロファイル別に正しくドライバが組み込まれるようになるまで、何度ドライバのインストールやレジストリの書き換えを繰り返したことか。VMwareのホームページで記載されているようにVMwareでRawDisk起動が推奨されていない理由が分かった。
気になるVMware上のWindowsのベンチマークの結果は次のとおり。
ALL 浮 整 矩 円 Text Scroll DD Read Write Memory CPU(実測) A 8792 18362 22710 9125 1783 1845 79 4 7313 9125 11660 298.8MHz B 6022 17585 21851 2441 1446 1584 197 4 2277 800 10438 281.7MHz . -32% -4% -4% -73% -19% -14% 249% 0% -69% -91% -11% -6% C 5263 12475 20582 2406 1451 1614 256 3 2215 1108 6110 280.7MHz . -40% -32% -9% -74% -19% -13% 324% -25% -70% -88% -48% -6%A Windows単体で起動、メモリサイズ 192MB B VMwareにてVirtualDiskで起動、フルスクリーンにて計測、VMのメモリサイズ 96MB C VMwareにてRawDiskから起動、フルスクリーンにて計測、VMのメモリサイズ 96MB 備考 ベンチマーク HDBENCH Ver 2.61 CPU K6-2 300MHz OS Windows 98 4.10 (Build: 2222) A 解像度 1024x768 65536色(16Bit) ディスク ハードディスク 10MB
結果からVMwareの仮想マシンの処理速度は実機とほぼ同じことが分かった。問題は周辺装置へのアクセス速度である。特にディスクの入出力が劣っている。仮想マシンでのアプリケーションの通常操作では違和感はあまり感じないが、アプリケーションを起動するときなどストレスを感じる。
また、RawDiskからの起動とVirtualDiskからの起動では、VirtualDiskを利用したほうが全体の性能がよい。通常はVirtualDisk起動でVMwareを使い、アプリケーションのインストールなどレジストリの情報を仮想マシンと実機で同期させたいときはRawDisk起動で使うとよいかもしれない。
ただし、VirtualDiskを使う場合、ドライブレターが障害になる。VirtualDiskをIDEのマスターに割り当てて起動ディスクにし、 RawDiskをIDEのスレーブに割り当てるとドライブレターが見事にズレる。この環境に合わせるとなると、アプリケーションの再インストール、あるいはレジストリの直接書き換えが必要になり面倒である。ドライブレターをRawDisk起動と同様に割当て直す方法もいろいろ調べてみたが、よい方法がみつからなかった。Windowsを常にLinuxから使う(Windowsは単体起動で使わない)と割りきって使えばVirtualDiskで問題ないだろうが...
いままでのところ実機で利用していた周辺装置(プリンタやサウンドカード)はVMwareでも問題なく利用できる。Linuxのネットワーク環境の使い勝手を生かしつつWindowsのソフトウェア資産も利用できるVMwareはとても便利だと思う。
キオクノカケラ
http://yy.saloon.jp/kakera